胡蝶の夢

適当な記事を置いてあります。いつ削除するかもわかりません。

不思議の海のナディア

大学生時代、NHKで放送された『ふしぎの海のナディア』は、当時のNHKらしからぬ斬新な作品として強く印象に残っています。後に知ったことですが、庵野秀明監督や岡田斗司夫氏など、錚々たるメンバーが制作に携わっていたことを考えると、その面白さも納得です。

物語は、発明好きの少年ジャンと謎めいた少女ナディアの冒険を中心に展開されます。二人のやり取りや、彼らを取り巻く人々とのほのぼのとした人間関係が描かれ、冒険活劇としての世界観に引き込まれました。

当初、物語の構成は適当に感じられましたが、実際にはしっかりと組み立てられており、全39話の長編ストーリーがラストに向かって盛り上がっていく様子には感動を覚えました。特に、ネモ船長の格好良さや、敵役のガーゴイルが憎まれ役をしっかり演じている点も、物語の完成度を高めていたと思います。

また、ガイナックス制作ということもあり、後にヒットする『新世紀エヴァンゲリオン』のプロットの原型を感じる部分もありました。『エヴァンゲリオン』ほどの尖った要素はないものの、毎週お茶の間で楽しむには『ナディア』の方が秀逸だったかもしれません。

さらに、森川美穂さんが歌う爽やかなオープニングテーマ「ブルーウォーター」や、しっとりとしたエンディングテーマ「Yes, I will...」も作品の雰囲気にマッチしており、全体として完成された作品だと感じました。

ふしぎの海のナディア』は、今でも色褪せない名作として心に残っています。

 


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