longing future

ある土木技術者の個人的アイディアノート

教養で読む英語_15-14_On Chemical Physics

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〔例年1科目ずつ選択して受講しています。2020年度(下半期)は、教養で読む英語(’19)Reading across Disciplines ('19)を選択してみました。ここで、毎週、15回に渡って講義に関連するネタを記事にしてみます。放送大学で共に学ぶ方にとっても参考になる部分もあるかと思いますが、試験内容(解答)など当然、講義本編内容についても掲載していません。但し、考察や結論的な部分を先取りしている場合があるため、履修し自分で考察したい場合には避けてください。〕

第14回目は、On Chemical Physicsということで、化学物理の分野がテーマでした。

教材は、Prigogine, I. (1977). "Time, structure, and fluctuations."

gendai.ismedia.jp

 今回は、ノーベル賞受賞者プリゴジン散逸構造がテーマでした。

 面白かったですが、意味わかりません。主任講師の大橋先生が安池先生の説明を聞いた後に、”理解はしてませんけど、なじみやすくなった気がします"と言っていたのが印象深く、受講生の中にも同感と思った方は多かったのではないでしょうか。

 私は理系で、大学のときに一応、物理学は履修しましたしどちらかといえば好きな科目だったのですが、主に力学どまりで、量子力学とか相対論などはちんぷんかんぷんだった記憶があります。それでも、面白そうだなというなにかロマンに似たものは感じていました。そんな30年も前の学生の頃の記憶を呼び起こされる話でした。

 しかし、真面目に読もうとすると、もう、訳がわかりません。こんなにも数式に弱いのかと愕然とした次第です。前回まで、自分の知識、考え方のぎりぎりまで問われていたような感じでありましたが、今回は、とうとう頭の中まで開かれた感じがします。

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 講義の内容については、主に熱力学の第二法則に関わるものでした。熱力学の第二法則は、エントロピー増大の法則というような覚え方しかしていなかったのですが、ここで説明しようとしても、私の頭では難しいです。すみません。

 放送大学の講義の際に紹介された部分は、教科書的な部分ではなくて、ノーベル賞の受賞講演からの抜粋とのことです。

 そのことが、一層、私の立場を難しくしています。いっそ、科学の教科書であれば、私にはこの数式を解くことができないので無理です。諦めます。と白旗をあげられたのですが、今回の講義は文章の表層だけですと、一見すると理解できるかもしれない!?などと錯覚してしまいます。数式が出てきた時点でアウトなのですけれど。

 例えば、次のような文章があります。

 ”Obviously, the second law expressed the fact that irreversible processes lead to one-sidedness of time."

 これをコピペして、ネット上で自動翻訳にかけても、日本語の意味が、表面的にはわかるけれど、本質的にわかりません。いや、訳が間違っているのか!?と思っても、文構造自体は難しいものではないので、たぶん間違っていない。単語の意味が違うのか?そもそも英語、日本語に関わらず概念を知らないのか?とぐるぐる回ってしまいます。

 エビデンスを持たない、自分の価値観とか人生観を語っても意味がなさそうだし、もしかすると害悪にもなりかねないのかな。などと思ってしまいます。

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 講義の中の最後の方に、プリゴジンはこういった考えを、物理化学だけにとどまらず、生命や社会や文化にも通じるものがあるというように紹介しています。さらに、ゆえに(受けるものにとって?)好き嫌いが分かれるとも。

 これって、どう受け止めればいいのでしょうか。大橋先生が講義の途中で、部屋が片付かないのはエントロピーが増大するからだというような冗談(?)を言っていましたが、もはや、どこまでが冗談で、どこから本当なのかわかりません。

 しかし、こう考えて恐ろしいと思ったのは、これまで13回の講義にも全てこれが通じるのか!?という部分です。小難しい用語を並べて分かったような気になっていても、それを数式で証明できますか?数式が言わんとしている部分と講義の(偉人の)言葉は一緒だが、言葉だけ模倣しても根本となる定理を計算できていない部分は、間違った表現になってしまうよ。

 こういったことを示されているような気にもなります。

 "下手の考え休むに似たり" 行きついた先が、ここか!